サブプライム問題の根本原因 格差の拡大 アメリカの貧困者の比率UP。 世界は彼ら貧困者の生血を吸うことに失敗したのだ。大恐慌はまともな失敗であったが、今回の失敗は悪魔的な経済が神から叱られたことに起因するのては?
ここ15年ほど、趣味でバブルや経済の本を読んでいる。バブルの歴史については随分と色んな本を読んだ。
そんなことで今回も色んな本も読んでいる。また、私なりの対応も進めた。その意味では個人的にはサブプライムの影響はほとんど受けていない。株からはそれ以前に引き上げた。
日経ビジネスの12/9付の臨時増刊号「一冊丸わかり 金融危機」は少し読んで面白いと思って買った。 しかし、良く読むと余りの低レベル、かつ誤魔化し、無責任な記事に日経ビジネスのレベルの低さに驚いた次第である。
竹中平蔵の誤魔化し、理論のすり替えには恐れ入る。そして、全体を通して、今回のトラブルの本質に踏み込んでいないことにも何ともの情けなく感じた。
以下、今回のサブプライム問題点を整理する。
I. 今回の第一の原因がサブプライム問題に起因することには、皆さん異論はない。
II. 要すれば、アメリカの貧困者に金を貸したことが原因である。ここまでは皆さん異論はない。
III. 何故、貧者に金を貸したかについては意見は、三つに分かれる。
その一は、国家としての持家政策による福祉の向上である。その二は、土地の値上がり予測と、金融工学による融資の安全化である。その三は、貧困者に貸す金の利率が高いこと、かつ、金融工学による融資の安全化である。
実際は、これらが複合化したのが原因かもしれない。
IV. それでも何故、リスクの高い貧困者に金を貸したのか ? についての踏み込みはない。 私は「それでも何故、リスクの高い貧困者に金を貸したのか ?」が根本原因であると思う。その理由は、一応上記したとおりである。それ以外の理由とは、アメリカにおいて貧困者の比率が高くなったことである。貧困者の比率が高くなり、彼らに金を貸さないとアメリカ経済が発展しなくなったか、その増大によりマーケットができたこと、が原因であると私は推定している。10月21日のOECDによると、アメリカの相対貧困率は17.1%とのことであり、驚くべきことにというか、当然というか、先進国では一位である。それと、これは世界共通のことではあるが、貧者が金を借りる利率は高い。
そこに、金融工学で返済に対して危険性が低下できる手法が開発されたと思われたのである。
すなわち、貧困者というマーケットが構築され、しかも金利は高く、その上、安全に貸せるのである。実に夢のような話が構築された。なお、日本にも同様な高金利としてはサラ金がある。しかし、サラ金の場合は返済にトラブルが多い。
そのため、世界の金融機関は彼ら向けに投資をしたのである。その上、CDSのようなギャンブルも可能なものまで開発された。
しかし、夢の話は、金融工学でも夢であった。土地が下落したら、また実体経済が左前になれば、貧者は借金は返せない。悪いことに、サブプライムは当初の金利は安いが、数年すると金利は上がるのである。
なお、アメリカにおいて貧困者が増加した要因は幾つかあるが、工業分野での敗北、移民の増大、不法移民の増大、さらにサッチャー主義による社会保障の削減などがその要因である。
結局、要約すれば、貧困者が増大した。土地は上がり続けた。貧困者向けの金利は高い。そして、その貸金は金融工学により安全に戻る。
これが、アメリカの金融であったのである。貧国者を食いものにしてきたのである。そして貧困者はやはり貧困者であり、土地の値上がりが止まったとたん、またサブプライムの金利が予定通り上がった結果、借金が返せなくなったのである。
1929年の大恐慌と比較して、今回の問題はなんとも暗いと思った。冷静に考えれば、今回のトラブルは貧困者の弱みに付け込んだ結果の産物である。
経済ではよく「神の見えざる手」という表現がある。
サブプライム問題はまさに神が、余りに残酷なシステムにNOを突きつけたことなのであろうか。


















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